キミの背中。~届け、ラスト一球~



「お!!もしかしてラブレター?」


靴箱を出て体育館へと続く渡り廊下の水道に寄り掛かって手紙を開いていたら、急に背後から声を掛けられ体を起こした。


手紙をサッと折りたたんで後ろに隠す。


「陵雅さん……そんなんじゃないですよ」


苦笑すると、陵雅さんは野球部のユニフォーム姿で「またまたぁ」と冷やかすように身を引いた。


少し小降りになってきた雨が、渡り廊下の屋根からポタポタと滴っている。


「兄さん、コイツがラブレターとか貰うと思いますか?
ないない」


体育館の方から嫌みを言いながら歩いてきた草太が、ププっと笑う。


あたしは草太をギロリと睨んで、手紙をスクールバックの横ポケットにしまった。


「俺は新堂はモテると思うけどなぁ」


「え!?」


ドキンと心臓が高鳴り、沈んでいた心に一気に温かな血液が流れ込んできた。


モテそう!? どうしてそう思うの!? 陵雅さん!!