そう言って、ぶつ切りにされた大きなキャベツを口に押し込んだ。


シンはまだ固いし大きいしで食べずらいキャベツを、ボリボリ奥歯でかみ砕く。


草太は、それ以上何も言ってこなかった。


草太も自分で切ったキャベツを食べづらそうに口に押し込む。


ボリボリボリボリ。


2人分のキャベツを噛む音と、テレビから聞こえる無機質な笑い声。


焼きうどんはあたしの大好物のはずなのに、大盛りの焼きうどんを食べても、気分は晴れなかった。