キミの背中。~届け、ラスト一球~



あたしは「ふーん」と素っ気なく答え、また膝の間に顔を埋めた。


「なんでそんな凹んでんの?」


「別に?」


あたしの声が、スカートに吸収されてこもる。


「草太、寒いの苦手なんだから教室戻れば?」


またこんな冷たい事を……。

さっきのこと、謝りたいのに……。


「なぁ……」


階段が寒いせいか、草太の声がいつも以上に澄んで聞こえる。


「おまえさ、前に言ったじゃん?いつまで幼なじみでいられるのかって」


……修学旅行の時、って事?


なんで急にそんな話しになるの?


「おまえがさっき言った通り、俺達はただの幼なじみ」


「………」


「この関係がいつまで続くのかって、おまえ、不安で知りたかったんだろ?」


草太に聞かれ、あたしは怒られた子供のように上目づかいで草太を見上げた。


「修学旅行の時、その答え教えてやろうと思ったんだけど、途中で邪魔が入ったからな」


……え?


答え……?