キミの背中。~届け、ラスト一球~



スカートを押さえて階段に座り、膝の間に顔を埋める。


あたしのバカ……。


こんなんじゃ、告白出来ないじゃん……。


あそこで言うのが、いいタイミングだったかもしれないのに……。


「みーつけた」


低くて優しい声が、静かな階段に響き渡る。


あたしは唇を噛みしめながらゆっくり顔を上げる。


「なんで来たの?」


あたしも、もう少し柔らかい言葉をかけるくらいしたいいのに。


可愛くない……。


「おまえはガキの頃から何かイヤなことがあると、こうやって絶対に誰も来ないような場所に隠れてたよな」


あたしの隣に来て、草太が階段に腰掛ける。


あたしはお尻をずらして、少し距離を取った。


なんで追いかけてきたの?

みんなはどうしてる?

あたしのせいで気まずい雰囲気になった?


聞きたいことはたくさんあるのに、全ての言葉が口から出ずに逆流していく。


「心配しなくても、みんななら大丈夫だよ。
俺が上手く言っといたから」


あたしの心を読んだ草太が、苦笑する。