キミの背中。~届け、ラスト一球~



食いたくないなら食うな。と、あたしの焼きうどんを奪おうをしたから、あたしは慌てて器を両手を持ち上げた。


「おまえさ」


「ん?」


あたしは焼きうどんを食べお笑い番組に目を向けたまま返事をする。


「吹部、入んねーの?」


ピシ……。

心臓が、軋む音がした。


「なんで?もう高2だよ?今から部活入る人がどこにいる?」


目は、テレビに向けたまま。


「ハハハ。このコンビ毎回同じギャグなのに、何でか笑っちゃうんだよねー」


適当に笑って、草太を見た。


だけど、すぐにあたしの頬は下に下に下がっていく。


草太の目が、あまりにも真っ直ぐあたしを見ていたから。


「あたしはもう入らないよ。やめたんだから、トランペット。もう吹かない」