「さっすが湯野!そうだ!そうしようぜ!!」


一気にクラス中のテンションが上がった。


「40人もいるんだからひとり100円ずつ集めれば十分だもんな。OK、そうしよう!」


あたしは草太の背中を突っついて「いい仕事するじゃん」と親指を立てると、草太が満足そうに微笑む。


お菓子は当日買いに行くことになり、提案した男子がひとり100円ずつを集め総務に預けた。


クリスマスかぁ……


草太へのプレゼント、何にしようかな。


急に凝ったものになったら、草太ビックリするよね。


あたし達はただの幼なじみ。


あたしの気持ちは、まだ草太は知らないわけだし。


普通っぽくて、普通じゃないプレゼント……。


何があるかな……。


あたしは家に帰り、色んな雑誌を見てみんな何をプレゼントしているのか研究した。


カップル同士だったら、ペアリングとか可愛いお揃いのものが買えるのに、あたしがそういうのをあげたら、草太はきっと全身に鳥肌を立てるかもしれない。


ああ!!難しい!!


小さな頃からずっと一緒にいるのに、何をプレゼントしたらいいか全く分からない!!


どうして!?


あたしはベットの上に仰向けになり天井を眺めた。