キミの背中。~届け、ラスト一球~



文化祭が楽しいからか、いつもの倍のスピードで時間が過ぎていってるような気がする。


有難いことにクラスの喫茶店は大繁盛で、他のクラスの出し物を見て回る余裕もない程だった。


交代で昼ごはんを食べて、あたしはリハーサルの為にひとり音楽室に向かう。


午後からは体育館で演劇やバンドなどのステージがあるけれど、あたし達のアンサンブルの時にたくさんの人が体育館に残ってくれるか不安もあった。


吹部の上手い学校なら、この演奏を聞く目的で来てくれるかもしれないけど、銀海高校のアンサンブルだ。


レベルを知られてるから、みんなは興味を示してくれないかもしれない。


だけど、仕上がりは上々だと思う。


自身を持ってステージに立てば、あたし達の音楽への想いはわかってもらえるよね?