キミの背中。~届け、ラスト一球~



すると、3人の女子生徒達は「きゃー」と黄色い声を上げた。


「実は、あたし達県予選見に行ってたんですけど~」


「その時、湯野くんのことみんなで超カッコイイよねって話してて~」


「湯野くん、あたし達の学校で結構人気あるんでんすよ!!」


興奮して口々に話し出す女子は、草太に会えた喜びでどんどん草太との距離を近づけていった。


「あ~、どーも」


草太が控えめに笑う。


あ~どーも?

あ~どーもってなに?


デレデレしてみっともない。


そうやって中途半端な返事をするから、女の子が勘違いして近寄ってくるんじゃん。


それに今は接客中なんだから、ちゃんと仕事しなよ!!


あたしはズンズンと大股で草太達に近寄り、草太に近寄っていた女子達を最高の笑顔で席に通してあげた。


そして、草太をギロリと睨みつける。


『なんだよ』


あたしの怒りに気づいた草太が、口を尖らせ眉を寄せて目で訴えている。


『デレデレしてないで真面目に働きなさいよ』


あたしも眉間に力を入れて、目で会話する。