語尾が小さくなる草太が可愛くて仕方ない。
草太……。
「もしかして、これを作ってたから、夜眠れなかったの?」
「………」
「それで寝不足になって、学校で寝てたの?」
あたしが質問攻めをすると、草太はムっとした表情でそっぽを向いた。
そうなんだ……。
草太が、あたしの為に、お守りを作ってくれてたんだ。
どうしよう……。
嬉しくて、涙が……。
「草太、ありがとう」
涙ぐむと、草太はそっぽを向いたまま「おー」と照れ臭そうに言った。
久しぶりに、心臓が活動し始めてる。
嬉しくて嬉しくて、手作りのこのお守りが、あたしにとっては世界一の宝物に思えた。
幸せ。
草太。
あたし今、たぶん世界で一番幸せだと思う。
ありがとう。