キミの背中。~届け、ラスト一球~



フフンと笑いながら言うと、草太も口から息を吐いて笑った。


久しぶりにしゃべったけど、まだあたしの心臓は穏やかなままだ。


なんだ、よかった。

部活に集中してたからか、あたし、普通に戻ってる。


あたしは、草太の横に腰かけてグーっと空を見上げた。


不規則に瞬く星が、空中に散りばめられている。


「草太、最近学校で寝過ぎじゃない?試合前以上に寝てる気がするけど、どうしたの?」


あたしは草太に視線を下ろして、苦笑して聞いた。


「え?そんなに寝てる?」


「寝てるじゃん。あれでよく先生に怒られないよね。不思議で仕方ない」


あたしが言うと、草太は呑気にハハハと笑う。


「なに?夜ゲームでもしてるの?」


「あ~、別に?」


「別にって」


クールすぎる草太に、あたしは眉を寄せる。


「明日、文化祭じゃん」


草太に言われ、あたしはコクンと頷く。


「あたし、文化祭の準備殆ど出来なかったから、クラスのみんなにかなり申し訳ない」


あたしが肩をすくめて言うと、草太は「部活あるんだから仕方ないじゃん」とフォローしてくれた。