キミの背中。~届け、ラスト一球~



ズドン……。


草太に見られ、あたしの心臓は変な音で鳴り、ガクンと下に落ちたような感覚になる。


「別に?」


草太は表情をひとつも変えずにサラリと言ったあと、あたしと同じようにグラウンドを見下ろす。


目の前の草太の背中が丸くなる。


おばさんがキレイにアイロンをかけてくれてるのか、この時間になっても、草太の白いシャツにはシワが少ない。


ガッチリした肩幅。


小麦色に焼けた腕が、肘まで捲りあげた袖口から出ていて。


頬杖をつく腕には、薄らと血管が浮かび上がっている。


草太がつばを飲み込む度に動く喉仏に、ドクンドクンと心臓がざわめき始めた。