「は?超似てんじゃん。普段はゴロゴロと寝てるくせに飯の時だけ元気になって起きて来てさ」


草太に言われ、赤面する。


「そのうち、おまえもあんな風に太るかもな」


「なっ……!!」


あたしが草太の腕を叩こうとすると、草太は素早く体を避けあたしの拳から逃げた。


ウシシと笑って、先を歩いて行く。


このやり取りをミナが面白そうに目を細めて見ているから、あたしはやり辛くなってひとりで歩き出すと、ミナが「ごめんー」と言ってやっぱり面白そうに着いてきた。


みんなは楽しそうにしているけど、あたしは水族館の生き物なんて何にも目に入って来ないよ。


世界最大級って言われても、あたしが今世界最大級に気になるのは、近くにいる野球バカなんだから。


ああ……!!


昨日あんな話しするんじゃなかった。


もう自分でも何なのかわからなくてイライラする!!


あたしは頭から草太を振り払う為、ブンブンと激しく頭を振り、可愛い生き物たちに意識を集中させた。



最後にあたし達はお土産を買う為に、ショッピングセンターに向かう。


さっきまで見ていた生き物たちのぬいぐるみやお菓子がたくさんの売られている。