「うん。おやすみ」 あたしはミナの丸くなる背中に応える。 電気を消して布団の中に入ったけど、何だか眠れそうになかった。 目を閉じると、髪から雫の滴る草太の横顔しか浮かんでこなくて。 寝ようとしてるのに、鼓動が速まって全然眠くならないんだ。 あたしが草太を好き……? まさか……。