キミの背中。~届け、ラスト一球~



ミナが急遽入れなくなったので、あたしは同じクラスの女子達と温泉に入った。


せっかくの温泉なのに、ひとりじゃつまらないしね。


温泉なんてどのくらいぶりだろう。


近所に温泉なんてないし、この歳になると恥ずかしくて行かないもんね。


今日も女子同士だとは言え、ちょっと恥ずかしくてなかなか服を脱げなかった。


でも、温泉の中は最高。


そんなに広くはないけど、サウナや薬草風呂などあって今日一日歩いた疲れが完全に癒される。


サウナに入ったあとに水風呂に入ると、すごく体がすっきりした。


温泉から上がる頃には喉がカラカラで、女湯から出てすぐにみんなで自販機に駆け寄った。


「あ、草太」


草太もちょうど今あがったのか、火照った顔を白いタオルで拭きながらスポーツ飲料を飲んでいる。


「お~、おまえも今あがったの?」


「う、うん」


お風呂上りの草太を見て、何故だか鼓動が速くなる。


完全に水気を拭ききれてない髪から雫が垂れ、半袖から出る二の腕や火照った赤い頬に、色気を感じて……。