キミの背中。~届け、ラスト一球~



でも、本当にキレイだ。


緑いっぱいの木に囲まれた大阪城が、存在を主張している。


大阪の街を歩く、たくさんの人々。


賑やかな商店街に、色鮮やかなお店が並んでいて。


まだ1日目なのに、かなりの枚数を写真に収めた。



初日に歩いた距離は、多分普段の1週間分くらい歩いたかもしれない。


もう足がパンパンで、疲れで瞼も重くなってきた。


旅館への集合時間が迫ってきて慌てて戻り、夕飯の時間までミナと部屋で休んでいた。



「希歩~」


夕食が終わり温泉へ行こうとした時、泣きそうな声でミナがトイレから出てきた。


「どうしたの?ミナ」


「あたし、温泉行けなくなっちゃった……」


「え!?うそ!?まさか」


あたしが大声を上げると、ミナは眉をハの字に垂らし力なくコクンと頷く。