キミの背中。~届け、ラスト一球~



たまに草太の様子をうかがうと、珍しく表情を幼くさせ買い物を楽しんでるみたいだったから、ひとりクスリと笑ってしまう。


普段は買わないような変な形のぬいぐるみを買ったり、野球関連の小物を見つけて、草太に買わせようとしたり。


ずっとテンション上がりっぱなしの買い物で体力を結構使ったあたし達は、お昼にお好み焼屋に入った。


店内はクーラーがきいていたけど、席の鉄板の周りが暑くて汗が出てくる。


豚玉、海鮮、チーズなど、何種類かのお好み焼きを頼んでみんなで分けて食べた。


「あ!ねぇねぇ。
次は通天閣にのぼってみたいな」


あたしが提案すると、みんなは忙しいヤツだと笑いながらも反論せずに付いてきてくれる。


通天閣の展望台まで行くと、そこにはあたし達の学校の生徒の他にたくさんの旅行客がいた。


中には海外の人までいて、色んな国の言葉が飛び交っている。


「oh……beautiful」


通天閣から見える大阪城を見ていた外国人が感嘆の声を上げたから、あたしは隣の草太にその真似をして「oh……beautiful」と言うと、草太は片方の眉をクイっと下げて呆れていた。