大阪までは高速で大体3時間半くらい。


大阪に着いてからの体力補給の為寝ている人もいたけど、あたしは何度も後ろを振り返り草太と会話したりミナとイヤホンを分け合って音楽を聴いたりしていた。


山や田んぼなどの緑の景色から、だんだん建物が多くなり、高層ビルが増えてきた。


高速道路から見える工場の煙突から、モクモクと白い煙が出ている。


線路には地元で見る電車より長い電車が走っていて、都会に来たんだなってテンションが上がった。



「着いた~!!」


あたしは、旅館に到着しバスから降りたと当時に、グーッと両手を青空に向け伸びをした。


「大阪まいど~!!」


あたしが叫ぶと、クラスメイトが恥ずかしいヤツだとクスクス笑う。


「儲かりまっか~、ボチボチでんな~」


関西弁で知ってる言葉を並べるあたしを見て、ミナは「やめてよ」と他人のふりをしようとする。


「おまえはちょっと黙っとけ。恥ずかしいわ」


バスから降りてきた草太が、荷物を抱えて顔を歪める。