キミの背中。~届け、ラスト一球~



なんか、スッキリしてるかも……。


あたしは唇を噛みしめて細かく頷いた。


フラれたけど、スッキリしてるってことは、告白してよかったってこと?


後悔、せずにすんだ……?


「新堂が、勇気出して俺に言ってくれたから、俺も県外に行く理由を言わなきゃな」


そう言って、陵雅さんは切なく笑った。


「俺さ、本当はK大に行きたかったんだ。あそこ、野球が有名だろ?」


あたしは大きく頷く。


「でも……ちょっと家庭の問題でね」


陵雅さんの笑顔が、何だか傷ついた笑顔のような気がした。


家庭、問題……?


陵雅さんは言いにくそうに、言葉を探っている。


「まぁ、いずれはみんなに話さないといけないことだと思ってたんだけど……」


あたしは、さっきの緊張感とはまた違う緊張感に襲われた。


「俺の両親、離婚するんだよね」


「……え?」


「まだきちんと離婚届は出してないみたいだけどさ。前から両親の仲、良くなくて」


陵雅さんが無理に静かに笑う。