キミの背中。~届け、ラスト一球~



「いいじゃん。買ってよ!!暑いし今ソフトクリーム食べたいんだもん」


そのあとを必死に追いかけると、草太は自転車に急ブレーキをかけいきなり止まった。


あたしも体に急ブレーキをかけて止まる。


「どうして俺のキャプテン祝いなのに、俺がおごらないといけないんだよ。アホ」


「フンゴっ!!」


草太があたしの鼻をつまんで捻り上げた。


ジンジン痛む鼻をつまんで涙目になる。


「それに知ってるだろ?俺カネないの」


「………」


あたしは口の端を上げて草太を睨みつけた。


ケチ!!

アイス代くらい持ってるでしょ?


あたしの誕生日プレゼントもくれないんだったら、アイスくらい買ってくれてもいいのに!!


草太の貧乏性!!


もう知らない!!


自分でも理不尽だと思うけど、食べたかったアイスを買ってもらえず子供のように拗ねてズンズン歩いた。


「おいっ!!」


後ろから草太が叫ぶ。


だけどあたしは振り返らずに大股で歩く。