キミの背中。~届け、ラスト一球~



ケっと言葉を吐きだしたあたしは、レトルトのハンバーグを一気に頬張る。


「コイツ、何キレてんの?」


草太がミナに聞いたけど、ミナは少し楽しそうにニヤけながら肩をすくめた。


「ああ、そうだ希歩。おまえ誕プレなに欲しい?」


草太に聞かれ、あたしはハっと自分の誕生日を思い出した。


草太は両腕に抱えるパンの山が落ちないように、ひとつひとつ空き机に置き、そのまま机に腰掛ける。


そして、野菜ジュースのパックにストローを刺した。


なんか色々あって来月の誕生日忘れてたな~……。


8月24日。


夏休みだから、毎年友達からはプレゼントもらえないんだよね。


だから、草太からのプレゼントが唯一の楽しみなんだ。


一気に機嫌の直ったあたしは目を輝かせる。


「今年はねー」


「はい却下」


「は?まだ何も言ってないじゃん!!」


まだ何も答えていないのに、草太は首を振った。


「どうせ陵雅さん!!とか言うんだろ」


……う。バ、バレてる……


さすが草太。