球技場に響いたバッターの音。
草太は打つと同時に走りだし、一塁ベースを踏み、グーンと飛んでいくボールを見ながら2塁へ走っていた。
そして――…。
草太が大きくガッツポーズをして3塁へと進んだ。
ホームラン……。
ホームランだ!!
草太がホームラン出した!!
あたしはトランペットを吹きながら、嬉しくて頬に涙を流した。
次々に溢れる涙を左手で拭い、演奏を続ける。
草太がゆっくりと、ホームに帰ってきた。
そして、すごく嬉しそうな笑顔で、部員とハイタッチをする。
あたしはまた長谷川さんと抱き合い、「草太~!!」と口に手を当て叫んだ。
8回裏。
3-0。
どうしよう。これ、勝てるかもしれない。



