キミの背中。~届け、ラスト一球~



ピコン。


机の上に置いていたスマホの画面に、ラインが表示された。


草太からだ。


『勝った』


短い文章に、あたしはガッツポーズをして椅子から立ち上がる。


『やったね!!おめでとう!!陵雅さんにも伝えて!!』


テンションが上がったあたしは、超高速でメッセージを打つ。


するとすぐに、既読と表示が出た。


『はいはい。兄さんには言っとくから』


『絶対言ってよね!!あたしがすごく喜んでたって!!』


『わかってるって。おまえ今部活中?』


『うん。今基礎練中』


『あそ』


あそ。って……。

それだけ?


素っ気なさすぎる。


草太の冷たさにチっと舌打ちをしてスマホを机の上に投げると、また画面にラインが表示された。


『がんばれ』


そう送られてきて、あたしは自然と微笑む。


『おう』


草太は冷たいところがあるけど、やっぱり根は温かい人なんだよね。