キミの背中。~届け、ラスト一球~



草太の試合当日は、雨さえ降っていなかったものの厚い雲で覆われてどんよりとした天気だった。


あたしは、草太もミナもいない教室でひとり退屈な授業を受ける。


昼休みもたいして話しをする人もいないし、あたしってこんなに友達いなかったっけって少し悲しくなった。


まぁ、普段ミナ以外とはあんまり話さないもんね。


こんな時だけ寄って行くのはよくないし……。


あたしは4時間目の数学の授業中、ボーっと頬杖をつきながらグラウンドを見下ろした。


雨、降らなければいいけどな。


今、何回戦くらいなんだろう。


先生に見つからないように、スカートのポケットからスマホを取り出す。


草太からはまだラインが来ていない。


昼過ぎまで試合なのかなぁ……。


ケガせずに頑張ってるかな、草太のヤツ。