キミの背中。~届け、ラスト一球~



ドクン――ッ!!!


何だろう……。


今、心臓がギューって掴まれた……。


草太を相手にときめいた……?


いや、それは違うでしょ。

何なんだ、今の……。


「ふーん。おまえがお守りをね~」


草太が細かく頷きながらまだお守りを見続ける。


そんなに珍しいか、お守りが。


草太に嫌みを言われてる気がしてあたしは口の端をクイっと上げた。


「兄さんにも作ったの?」


「え?」


草太に言われてハっとした。


だって、お守り作ろうと思った時、陵雅さんのことは思い浮かばなかったから……。


一番大切で、一番応援したい人なのに……。

なんで……?


ああ、そうか。


家にあった布切れがこんなダサい物しかなかったから、あげられないと思って、
陵雅さんのことが思い浮かばなかったんだ。


こんなんで作るお守りは、草太にしかあげられないもんね。


そうだよ。


なんだ、ビックリした。