「志穂(しほ)聞いた?

流れ星だって!お願い事しないと!」


このハイテンションで話すのは、私のお母さん。

いくつになっても、子供らしく無邪気な人だ…。


そして私は、志穂。

中学三年生。


「聞いてたよ。

流れ星は、見たいけど願い事なんかないから。」


とか言いつつ、実はあったりする…

でも、お母さんには言えない願い事。


「えー、もったいない…」

「何がもっいたいないんだか…

登校時間だから行って来るね。」


「はーい

いってらっしゃい」


お母さんの声を聞いて、学校へ向かった。