「あとは夏樹だけ、か…」 後ろに貴文と晴輝を従えながら、涼太は呟いた。 一応学校全部回ったが、夏樹がいる気配がしない。 結局は、スタートのフロアに戻ってきていた。 「夏樹って隠れるの上手いよな…」 後ろで晴輝が呟いたのをスルーしながら、涼太は人混みに目を凝らした。 あの夏樹のことだ。 この辺にいるに違いない。 …──そして、見つけた。 少し大きめのブレザーと、よく似合うメガネ、そして不自然さ丸出しのマスクをした、夏樹を── 「…馬鹿発見。」