授業もおわり、下校のチャイムが鳴り響く。
だらだらと支度をし、
教室をでたのはあたしが最後。
─ドンっ
「ぅわぁ…」
何かにぶつかった。
ほんのりと甘い香水の匂い…。
「あ、綾斗…」
綾斗はあたしに手を差し出した。
「ごめん、大丈夫?」
「うん。あたしこそごめん」
あたしは綾斗の手によって、
軽々と立ち上がった。
「待っててくれたの?」
あたしは制服をはたきながらそう聞いた。
綾斗は何も言わず、こくりと頷いた。
心臓…うるさい。
綾斗と肩がふれあうたび、
ドキッとしてしまう自分がいる。
あたしはどうやら、
綾斗を好きになってしまったみたいです。
