「ただの泣きすぎだよ。」


目が腫れてたもんな。


「ねぇ…そーや?」


上目遣いで見てくる花歩


「なに…?」


上目遣いが可愛くてドキッとしたのを隠して返事をする


「あたしが甘えて良いの?」


「えっ…?」


「知歩が居るのにあたしが奏哉に甘えても良いの?」


「自分が甘えたら知歩に申し訳ないって思ってるだろ?」


って、前にも聞いたような気がするけど…。


図星だったらしく花歩は何も言わない。


だけど、しばらくして素直に頷いていた


素直になると可愛いんだよな。コイツ。


“普段ももう少し素直になっても良いのに”なんて思いながら花歩を俺の方に向け頭を撫でる


普通、嫌がるのに今日は嫌がらない


でも、嫌がらない時は花歩がとことん甘えたい証拠


ずっと一緒に居るとだんだん分かってくる