君のこと…

好きになってはいけないんだ

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奏哉に買い物に付き合ってもらってから1ヶ月以上が過ぎていた


あたしもだいぶこの学校に慣れてきたと思う


奏哉とは別に何もない


だけど、あたしのことを気にかけてくれる優しい一面もある


「花歩、今日も手伝ってくれるか?」


「うん。良いよー!!」


“手伝い”とは奏哉の家のお店のお手伝い


先生にも許可貰って奏哉の家でアルバイトを始めた


「2人、随分仲良くなってんじゃん」


麻依が片付けをしながら呟いた


「そうか?普通じゃね?」


「にしても仲良すぎ。付き合ってもないのに毎日一緒に帰ってるし。」


「花歩のお父さんから頼まれてるしな。それに花歩は母さんのお気に入り」


お父さんも奏哉のこと気に入ったみたいなんたよね