「なかなか相手してやれないのはバイトと家の手伝いと子育てしてるから。」


「だから、学校が終わると早く帰ってるんだな」


「そういうこと。理由を話したかったんだけど、タイミング逃してたんだ。ごめんな」


奏哉が話すってことはそれだけ信頼してる人なんだね


「奏哉は頑張ってくれてるの。だから、分かってあげてね」


「俺、こう見えて口堅いから」


なんか目がしっかりしてるな。


なんていうんだろ?


“受け入れる”っていう真剣な目


「…にしてもさ、奏哉の彼女、めっちゃ美人じゃん。可愛いね」


「彼女じゃねーよ。奥さんな」


恥ずかしいけど、すかさずツッコミを入れる奏哉に笑える


「俺、花歩にしか興味ねーからさわんなよ」


「うわっ…独占欲丸出し」


奏哉の変わりように驚いているみたいだ