【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~

「小さな頃からの夢だよ?“ウエディングドレスを着て可愛くなる”って」


だけど、あたしなんて可愛くないからさ


「自分に自信もないし身体のこと考えたら無理だし、叶うことのない夢だね」


憧れだけで充分


「じゃあ、その夢叶えてやるよ」


「えっ…?」


「花歩の夢、叶えてあげる。だから、外泊許可取ったんだし」


奏哉はニコッと笑っていた


この人にはいつもビックリさせられる


「でも、良いの?」


「もちろん。もう、ちゃんと準備してあるから花歩は手ぶらで大丈夫」


あたしの知らないところで準備してくれていたなんて…


「花歩は充分、可愛いの。俺が惚れた女なんだから自信持って良いよ」


“当日は思いっきり可愛くなるよ”と言ってあたしを安心させてくれた


他愛のない話をして眠りに就いた