それから他愛のない話をした後、有紗先生は戻っていった


「しかし、世間は広いようで狭いな」


確かにそうだね


「だけど、繋がりって凄く大事だと思う」


奏哉はブツブツ呟いていた


「あっ、花歩。それね…誕生日の時の写真だから。あたしと麻依ちゃんで考えたの」


……ん?誕生日?


「そういえば、カメラマンが居たよね?」


なんでカメラマンが居るんだろうって思ってた


「あたしが用意したんだ。そしたら全員写るからさ」


「てっきり拓海さんの知り合いかと思った」


拓海さん、顔広いから。


「あたしのお知り合いさん。あたしと麻依ちゃんでレイアウト考えて作って貰ったから。世界で1冊のアルバム」


「嬉しい!!ありがと。後でゆっくり拝見するね」


梨莉は“また来るね”と言って帰っていった