ワケが分からないまま家に帰る


「ただいま」


「あっ、奏哉。お帰り」


母さんは重そうに歩いてくる


だいぶお腹が大きくなったな


「で、話ってなに?」


「まぁ、そんなに焦らないの。花歩は拓海が居るから大丈夫よ」


母さんはゆっくり歩きソファーに座る


「えっとね。あんたと花歩の写真撮ろうと考えてるの」


……えっ?


いきなりのことで言葉を返せずにいると…


「あんたはまだ学生でしょ?それを考えたら結婚式なんて挙げれない」


ましてや子供が産まれるから時間がない


「だから、せめて写真でも撮ってあげたら?女の子ってね、ウエディングドレスを着るのが夢なのよ」


確かにそれくらいはしてあげても良いかも。


「利一さんには許可取ってあるから」


相変わらず、すること早いな。