「幾度も災難を乗り越えて頑張ってる花歩へのプレゼント」


こんな時にしかプレゼント出来ないからな


「これ、さっきあたしが言ってたヤツじゃん」


そう、花歩に“どっちが良い?”って聞いたヤツ


「あたしの為に買ってたの?」


「もちろん。それ以外に理由はない。」


花歩が好きなのを選ばせたかったから。


「ありがとう。今までの誕生日で1番幸せ」


「言ったろ?“忘れられないものにしてやる”って。」


不安だったけど花歩が泣きながら喜んでくれたから良かった


「今まではね、誕生日とクリスマスプレゼントが一緒だったの。別々だったのは今回が初めて」


「誕生日は誕生日だもんな」


そんなこともあろうかと別々にした


少しでも、花歩の喜ぶ顔が見たかったから。


嬉しそうな花歩にキスをして眠りについた