「きっと知歩が出会わせてくれたんだよ」


花歩は笑顔でそう答えた


知歩は俺と花歩を出会わせてくれた


そして、この小さな命も…


知歩には感謝しないと…


「周りは男の子が良いなんて聞いたことあるけど…。俺はやっぱり女の子だな」


「なんで?」


と言われても特に理由はないけど…


「花歩みたいに可愛い子が産まれると良いな」


「もし、女の子だったら奏哉はあたしに対してよりも溺愛しそうだね」


花歩は一瞬、寂しそうな顔をした


「花歩が1番だけどな?俺が愛してんのは花歩だけ」


そう言うと花歩に軽いキスをする


子供が産まれるって分かって嬉しいけど…


やっぱり花歩が1番


花歩と過ごす時間は大切にしたい


「奏哉、写真撮ろ…?」


1日1日が大切な思い出なんだ