「ねぇ。奏哉はさ、どっちが良い?」


「性別?」


花歩は小さく頷いた


「花歩との子ならどっちでも良いかな」


大好きな人との子なら…


「でも、強いていうなら女の子かな?」


“女の子”と言うと驚きの表情を見せた花歩


「男の人って“男の子”って言うと思ってた」


「俺は女の子が良い」


花歩みたいに可愛い子


「あたしね、この子達は女の子のような気がするの」


花歩は何処か確信しているよう。


「どうして?」


「前に知歩に会ったって言ったことあったよね?」


そんなこと言ってたな


「その時にね“近いうちにそっちに行くから”って言われたんだ。それが多分、この子達だよ…」


花歩は涙を流していた


「じゃあ、尚更この子達を大事にしないといけないな」


俺は花歩の涙を拭いながら誓った