「梨莉と花歩の好みが似てるから選びやすいと思うぞ」


「だよね。選ぶの楽しみ。花歩、待っててね?」


あたしは笑顔で頷いた


「今日は来てくれてありがとう。まさかこんなに仲良くなれるなんて思ってなくて…」


ましてや相手は人気のモデルさんだよ?


高嶺の花の存在である彼女に会うだけでも難しいことなのに…


「あたしも会えて良かったよ。実をいうと信頼してる友達少ないからさ」


「友達多いかって思ってた…。」


「たくさんのモデルさん達と関わることはあるけどね。学校に行く機会も少ないしさ」


“だから、花歩と仲良くなれて嬉しいんだよ?”と言ってくれた


「先生に感謝しなきゃ。もちろん奏哉にも…」


「だね。パパと奏哉君に感謝だよ。」


梨莉は“また来るね”と言って帰って行った