「もちろん。あたしは既に花歩ちゃんの親って思ってたけど…。ダメだった?」


「ダメ…じゃないです」


寧ろ、嬉しい


「お母さんって呼べないけど、良いですか?」


「良いわよ。その代わり、あたしが“花歩”って呼んで良いかしら?」


嬉しくて何回も首を振った


未咲さんに“奏哉の彼女”だって認められた気がして…


それから、未咲さんとお買い物へ。


好みが似てて一緒に見てて楽しい


お母さんとこんな風に一緒に買い物することが夢だった


未咲さんは病室で必要な物を揃えてくれた


パジャマも何着か買ってくれたんだ


「本屋に寄って良いですか?」


買いたい物があるんだよね


小説を読みたくなった


時間潰しの為に…


小説と参考書を手に取り支払いを済ませた