未咲さんも帰って2人になった部屋


奏哉と2人になって安心して痛みが襲う


顔を歪めてないと耐えられない


本当はこんな歪んだ顔を奏哉に見られたくないんだけど。


「花歩、大丈夫。」


奏哉は手を握ってくれた


奏哉に“大丈夫”って言われたら頑張れる


「ねぇ…」


「…ん、なに?」


あたしの小さなお願い聞いてくれるかな?


「点滴取れてある程度動けるようになったら抱き締めてくれる?」


奏哉にギューッてしてもらいたくなった


「もちろん。花歩のお願い聞いてやるよ」


“今はこれだけで我慢してな?”と手の甲にキスをくれた


今はそんな小さな事でも嬉しい


恥ずかしいけど…


愛されてるって思って良いんだよね?


やっぱり奏哉が居ないと退屈で寂しい


あたしの中でキミの存在は大きい