「まぁ、一緒に住んでないし一人暮らしだから帰ってくることも少ないけど…」


「でも、連絡は取り合ってるんでしょ?」


「もちろん。大事な一人娘だし」


過保護そうだもんな


「そして、本題。何故、梨莉を花歩に会わせたいんだ?」


佐々木の目が真剣になった


「花歩が笑わなくなったから梨莉に会ったら少しでも元気になってくれるかなって…」


もう悲しい顔をする花歩は見たくないんだ


「分かった。梨莉に相談してみるよ」


「ありがとうございます。このことは花歩に内緒で…」


驚かせたいから。


佐々木は小さく頷いた


「お前、宿題終わったのか?」


「早いうちに課題は終わってます。だから、こうやって花歩の傍に居られるんです」


じゃないと傍に居てゆっくりなんてしてられない