「何か飲みたい物あるか?」


「水で良いや」


「すぐに戻って来るからな」


小さく頷いた花歩を見てから自販機へ行く


水とお茶、コーヒーを買ってから戻る


部屋に戻ってみるとベッドに寝たままの花歩が外を眺めていた


その顔は何処か寂しそうだった


「花歩、ただいま」


「あっ、おかえり」


「水、買ってきたから」


「ありがと」


やっぱり元気がない


どうしたら花歩が少しでも元気になってくれるだろうか…


「奏哉…ごめんね」


「謝らなくて良いよ。花歩は悪くないから」


「でも…」


「今はゆっくり休んで良い。俺だって傍に居る」


「奏哉はそれで良い?あたしの看病して疲れない?後悔しない?」


花歩も不安になってるんだな


今まで、いろんな事が重なったから。