……翌日


早めに目が覚めた


花歩はまだ眠っていた


その寝顔からは落ち着いているように見えた


昨日の事がまだ信じられない


奇跡が起こったんだ…


これから長くなりそうだし必要なものを揃えておかなきゃだな


「ん…。奏哉…おはよ」


「おはよ。眠れたか?」


花歩は小さく頷いた


まだ点滴はされている


「具合悪い…」


昨日の今日だもんな


体調も万全じゃないか


「失礼します。体調はどうかな?」


様子を見に看護師さんがやってきた


「具合悪いです」


「体温計ってみようね」


花歩は体温を計っていた

「37度7分か…熱があるね」


「体がダルいと思ったら熱あったんだ」


花歩は熱を出しやすかったっけ…?


「後で傷口の貼り替えにくるわね」


と言って看護師は出て行った