「花歩、熱あるみたいで…」


「あら、大変。今、部屋が空いてないから奏哉の部屋に連れて行きなさい」


「未咲、拓海は居るか?」


あっ、担任のこと忘れてた…


「居ます。ちょっと待ってて下さいね」


母さんは親父を呼びに行ったと思えばすぐに戻って来た


「あっ、廉。久しぶりだな」


「おう。コイツの担任になったから宜しく」


担任は俺の頭を叩いた


「てか、知り合い?」


「「高校時代の親友」」


……見事にハモってるし。


だから、家の場所を言わなくても知ってたんだな。


「久しぶりに拓海にも会えたし俺は帰るとするよ。花歩のこと頼んだぞ。」


「気をつけてな」


親父の言葉を聞くと担任は車に乗り込み学校に帰って行った


……にしても、親父と佐々木が親友だったなんて驚きだ。