----奏哉へ


こんにちは。元気にしてますか?

奏哉が麻依からこの手紙を受け取って読んでいるということは…

あたしは奏哉の隣に居ないんだね。

高1の時に交通事故に遭い入院した時はあたしが寂しくないようにって毎日のように学校が終わってから顔を出してくれたね。

奏哉が居なかったらあたしは心を閉ざしたままだった

そして、高2になってから心臓の病気の事が分かって頭は真っ白でした

でもね、もう治らないって分かってた

だけど、“何であたしなんだろう”って何回も思い夜は1人で泣いてました。


あたしが奏哉の前で笑って居たのは奏哉に笑って欲しかったから。

というあたしも奏哉が居たから笑えたの。

弱音だって吐けた

闘病生活、奏哉が居たから頑張れたんだ


ありがとう。

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手紙はまだ続いていた