「進路決まってるのかぁ。良いなぁ…」


花歩は悲しそうな顔をした


「花歩は?」


「あたし、自分が何をしたいか分からない」


「じゃあ、うちのお店に就職する?」


「冗談止めてよね?」


いや、これ本気。


実をいうと面接には、かなりの人数が来てるみたいだけど母さん達が落としてるみたいだ


「まぁ、ゆっくり考えるのも良いかも。」


「そうだよね」


この話は止めよう。


花歩が不安そうな顔をする


花歩の不安げな顔は見たくないから。


「奏哉ー!!麻依、来たわよ」


……麻依が来るなんて珍しいな


「奏哉、このままが良い」


「分かった。」


……トントン


ちゃんとノックしてきた麻依


いつもノックしないくせに


「あれ、花歩、何でいるの?」


麻依は花歩が居ることに驚きを隠せないようだ