双子の物語




わかってるけど、何か嬉しいな。





心配してくれることが、こんなにも嬉しいと感じたのは、初めてかも。





大輝とは兄弟じゃないって知ってから、大輝がいつもとは違うように見えてしまう。





何て言うか、





私にもよくわからないけど、やっぱり、兄弟っていいな。





と、思った。





「どうした?そんな考え込んだ顔して」





私が、色々考え込んでいると、大輝が不思議そうな顔で、聞いてきた。




「何でもないよ。ごめんね、心配かけて」





私は、素直に謝った。





それが珍しいいからか、驚いていた。