双子の物語



「まぁ、お母さんにも大輝にも驚かれたし。お母さんなんて、私を大輝って間違えたんだよ?大輝には、私が朝起こしてやったよ」





私がそう言って、笑ってると、





「佐奈も大変だね……。色々さ」





と言って、微笑していた。




「……ねぇ。私彼氏できた!」





突然、華菜が言い出した。





「へっ?な、何?彼氏?いつ!?」





私は凄くビックリして、質問攻めした。





でも、華菜は冷静に答えていく。





「うん。昨日、帰りに私ナンパされて、断っても引いてくれないから、苛立ってたの。そしたらその彼氏が助けてくれて、付き合ってくださいって言われたの」