双子の物語



佐奈side





私は夢を見た。





私が寝ているそばで、大輝が





『佐奈、大好きだよ……』





と、囁いてくれる幸せな夢。





______





「……ん。……あれ大輝?」





目を冷ますと、私の布団に腕を枕にして大輝が寝ている。





もしかして、ずっといてくれたのかな?





外を見てみると、すでにもう明るくなっていた。





もう朝なの?





……時間!?





「……5:46。ふぅ」





そばに置いてある体温計で熱を測ってみた。





しばらくたって、ピピってなる。