双子の物語


「華菜ぁ~?キャラが変わってるよ?






華菜はもっとお姉さんみたいだったのに、今ではもう妹みたいだ。





ギャップはかわいいんだけど。





「……そんなことないって」





少し間を開けてから否定した華菜。





内心、そうかもしれないって思ってるかもね。




「さぁ、教室戻る?」





華菜は話題を変えたいのか違う話をしてくる。





て言うか、





「とっくに1時間目始まってるけどね」





時間のこと忘れてた……はは。





「あ、そうじゃん」





華菜も今気づいたみたい。





「いいや。1時間目終わるまでここでゆっくりしようよ」





「そだね」





私は、それに同意した。





今ので、私と華菜の絆が、深まったように感じた。