思った以上に、なんにも見えなかった。 こんな真っ暗で歩けるの? …… 「キャァ…… 」 突然、顔が光ってる髪の長い女の人が私の真ん前に出てきた。 だから、陸くんの腕にしがみついてしまった。 「華菜ちゃん……?……もしかして、こう言うの苦手?」 ビクッ……。 「そっそんなことないよ!私は怖いものが楽しくて好きなんだよ……」 なんて、言い訳をしてしまった。 ここは、せっかく気づいてくれたんだから素直に言っておけば良かったかな……。